クリーニングでスーツを水洗いしても大丈夫？｜プロが教えるメリット・デメリット

スーツのケアにクリーニングを利用している人は多いのではないでしょうか？

ウール製が多いスーツは、ドライクリーニングで洗われるのがほとんど。汗などの汚れをしっかり落とすには限界があります。

クリーニングで汚れをしっかり落とすならドライクリーニングよりも断然ウェットクリーニング（水洗い）がオススメです。

とは言え、水洗い不可が多いウール製のスーツを水洗いしても大丈夫なのか？

本記事では、『スーツクリーニングの水洗い』を紳士服のプロが、以下のポイントで徹底解説しています。

この記事を読めば、スーツをウェットクリーニングする重要性がわかります。近くに信頼のおけるクリーニング店がなくても、自宅から利用できるオススメの宅配クリーニング会社も紹介しています。

スーツのクリーニング方法について

スーツのクリーニング方法には、ドライクリーニングとウェットクリーニング（水洗い）の2つがあります。それぞれ特徴や適した素材がありますので、以下でくわしく解説します。

ドライクリーニングとウェットクリーニング（水洗い）の違い

ドライクリーニングは、溶剤を使って汚れを落とす方法で、水を使わないのが特徴です。一方、ウェットクリーニング（水洗い）は水と洗剤を使って洗う方法です。このように、主な違いは洗浄に使う液体が何かという点にあります。

それぞれのメリット・デメリットは以下のとおりです。

＜ドライクリーニングのメリット・デメリット＞

＜ウェットクリーニングのメリット・デメリット＞

クリーニング方法に適した素材

クリーニング方法	最適な素材
ドライクリーニング	ウール、カシミヤ、シルク
ウェットクリーニング	合成繊維

ドライクリーニングは、ウール、カシミヤ、シルクなどの天然繊維のスーツに適しています。また、汚れが付きにくい合成繊維のスーツにも使用できます。

一方、ウェットクリーニング（水洗い）は、合成繊維のスーツに適しています。これは、合成繊維は水に強く、色落ちしにくいためです。しかし、ウールやカシミヤ、シルクなどの天然繊維は、水に弱く、縮んだり、形が崩れたり、色落ちしたりすることがあるため、注意が必要です。

以上のように、スーツのクリーニング方法には、ドライクリーニングと水洗いがあります。素材に合わせて適切な方法を選ぶことが大切です。

スーツを洗わない方がいいは本当？

「スーツはクリーニングしない方がいい」というのは、本当ではありません。

では、どうして『クリーニングしない方がいい』という話が出るのかというと、洗いすぎるとスーツの素材や型を損なう可能性があるからです。

だからと言って、洗わなければ汗やホコリなどで汚れてしまいます。

そこで大切になってくるのが、以下の3つのポイントです。

• 適切なタイミングでのクリーニング
• 風通しの良い場所での保管
• 日々のケア

自宅では洗いにくいスーツにおいて『クリーニング』はとても重要なケア方法。特に、スーツ水洗いは蓄積した汚れをしっかり落としてくれます。

しかし、繊細なスーツを水洗いするには、注意が必要です。次からは、『スーツを水洗いする』ときの注意点などをくわしく解説します。

スーツは水洗いできるのか？

スーツを水洗いすることは可能です。ただし、素材によって異なります。

一般的に、合成繊維やポリエステルのスーツは水洗いできますが、天然素材のスーツ（ウール、シルク、キャッシュメアなど）は水洗いには適していません。

スーツを水洗いできる素材とできない素材

水洗いできる素材のスーツは、ポリエステル、ナイロン、アクリル、レーヨンなどの合成繊維や、ウォッシャブルウール、コットンなどの天然繊維の混紡素材が含まれます。ただし、純粋なウール、シルク、キャッシュメアなどの天然素材は、水洗いには適していません。これらの素材は、水や洗剤によって縮んだり、色落ちしたり、形が崩れたりする可能性があります。

ウール製のスーツは水洗いできないのか？

先ほど紹介した『水洗いできない素材』にあるウール。多くのスーツがウールで作られています。

ウール製のスーツは水洗いできないのか？

そんなことはありません。

ウール製のスーツを水洗いすると、生地がヘタってしまったり、型崩れの原因になるためドライクリーニングを使用している業者が多いのが事実。

しかし、一部の高い技術を持つクリーニング専門店では、スーツの水洗いを行っています。

スーツを水洗いする際の費用や時間

専門店の料金体系と料金相場

スーツの水洗いをクリーニング店に依頼する場合、料金は店舗によって異なります。一般的には、スーツ1着あたり4,000円〜10,000円程度が相場となっています。ただし、素材や汚れの度合い、地域差などによって料金が変わることがあります。

手間と技術が必要なため、通常のクリーニングに比べてかなり高い値段・相場となっています。

専門店での仕上がり日数

クリーニング店にスーツの水洗いを依頼する場合は、日数がかかります。通常のクリーニングよりも手間や乾燥、仕上げに時間がかかるため。

クリーニング店に『スーツ水洗い』を依頼する場合は、余裕を持つようにしましょう。

スーツ水洗いの頻度

汚れをしっかり落としてくれるからと言って、毎回『水洗い』クリーニングに出すのはオススメしません。

これらの原因を最小限に抑えるためにも、水洗いだけでなくドライクリーニングとの併用をオススメします。

年に1回は水洗いを利用して、それ以外はドライクリーニングを利用することでクリーニングによるスーツの劣化を抑えられます。

汗よごれの多い、夏の終わりに『水洗い』に出してからキレイに保管するのがオススメ！

スーツを水洗いするメリット

• 汚れが落ちる
• 柔らかくなる
• 洗剤の残留がない

スーツを水洗いするメリットとしては、汚れをしっかりと落とすことができることが挙げられます。特に、汗やジュース、食べこぼしなどの水溶性の汚れには、水洗いが有効です。また、水洗いによって、スーツの生地が柔らかくなる場合があります。さらに、水洗いによって、洗剤の残留がほとんどないため、アレルギーなどの問題を抱える人にも適しています。

スーツを水洗いするデメリット

• 色落ちや縮みが起こる
• 型崩れが起こる

スーツを水洗いするデメリットとしては、色落ちや縮み、型崩れが起こることがあります。

特に、デリケートな素材でできたスーツは、水洗いによって損傷を受けやすいため、注意が必要です。また、適切な洗剤を選ばない場合、生地が傷んでしまうことがあります。

スーツの水洗いを依頼する場合は、信頼のおけるクリーニング業者を選びましょう。

スーツを水洗いできる専門店のクリーニング方法

スーツを水洗いするには、専門のクリーニング店に頼むことがおすすめです。

専門店では、洗濯機や乾燥機、特殊な洗剤など、スーツの種類に合わせた適切な設備を備えています。また、専門の技術者が、スーツの状態や素材を的確に判断し、最適なクリーニング方法を選択してくれます。

専門店の特徴と選び方

• 経験豊富なスタッフがいるか
• スーツの素材や種類に合わせたクリーニング方法があるか
• ダメージを最小限に抑えるための手順があるか
• クリーニング後の仕上げやアイロンが丁寧か
• 価格や納期が明確になっているか

これらの条件を満たした『スーツ水洗い』ができるオススメの宅配クリーニングはコチラ≫

専門店のクリーニング方法を紹介

当サイトがリサーチした宅配クリーニング会社30社以上の中で、唯一『スーツ水洗いコース』を行っている【プラスキューブ】

ここでは、プラスキューブがどのようにして『スーツ水洗い』を行っているのか？ クリーニング方法を紹介します。

作業工程

スーツ水洗いができる宅配クリーニング3選

スーツの水洗いができるクリーニング店を探すのは大変。そんな時に便利なのが【宅配クリーニング】

ここでは、宅配クリーニング30社以上をリサーチした私が、スーツの水洗いに最適なクリーニング店を3つ紹介します。

• プラスキューブ
• ワードローブトリートメント
• キレイナ

一つずつ特徴などをくわしく解説します。

プラスキューブ｜スーツ水洗い実績20,000着以上

＜プラスキューブの基本情報＞

メニュー	内容
運営会社	株式会社いすい
料金	キューブセレクト5着パック￥10,450～／スーツ水洗い￥3,850～
送料	無料（北海道・沖縄・離島は別途かかります）
納期	工場入荷から1～2週間
保管サービス	有料／最大8ヶ月
無料サービス	個別洗い・バイオ洗剤、静止乾燥、抗菌消臭帯電加工、立体成形仕上げなど
その他	ワイシャツ専用コースあり
公式サイト	プラスキューブ

プラスキューブは、オーナーが元紳士服デザイナーという経歴を持っています。そのため、アパレルで使用するプレス機を導入するなど、洗いから仕上げまで衣類を大切に扱うことにこだわっている宅配クリーニングです。

水洗い不可が多いスーツは通常『ドライクリーニング』で洗われます。ドライクリーニングは『水洗い不可』のスーツを傷めず洗えますが、水洗いに比べて汚れを落としきれないデメリットもあります。

そこでオススメなのが『スーツ水洗い』、高い技術を必要とするため宅配クリーニングで利用できる業者は少ないです。

プラスキューブでは独自の技術でスーツを水洗いでキレイに仕上げてくれます。

料金は、『スーツ1着￥8,800』とけっして安くはありません。しかし、大切なスーツのケアとして年1回くらい利用すると、汚れの蓄積を格段に抑えられるのでオススメです。

ワードローブトリートメント｜究極の一客一点洗い

＜ワードローブトリートメントの基本情報＞

メニュー	内容
運営会社	株式会社ジャパン
料金	ワイシャツ￥3,520～、スーツ上下￥9,240～、コート￥7,810～など
送料	￥17,000以上で無料／￥17,000未満は一律￥1,700
納期	注文から1ヶ月程度
保管サービス	有料／最大7ヶ月
その他	カルテ作成による見積もり方式
公式サイト	ワードローブトリートメント

ワードローブトリートメントは、30社以上リサーチした中で、クリーニング料金は1番高いです。ただ、そこまでやるのか！と思うほど1番手間をかけて1点1点丁寧にクリーニングを行う『最高級の宅配クリーニング』

洗剤から職人の手仕上げまでこだわりの詰まったクリーニング

ワードローブトリートメントでは、衣類に合わせた『カルテ』を作成してから、すべての工程においてこだわったクリーニングを行っています。

• 素材に応じた独自の専用加工剤を使用して、新品時の風合いを復元
• 大手紳士服メーカー及びアパレル専門のプレス機メーカーと共同開発した、シルエット復元立体プレス機
• 総仕上げのアイロンは、成形技術を熟知し、熟練の技を持つ選ばれた職人だけに許された仕事

ハンガーボックス配送が標準装備はワードローブトリートメントだけ

ワードローブトリートメントでは、仕上がった衣類を1点からハンガーボックスで届けてくれます。他社では￥3,000～￥5,000ほどかかるオプションサービスが、ワードローブトリートメントでは標準装備です。

仕上がりにこだわる【ワードローブトリートメント】のサービスの高さがわかります。

キレイナ｜風合いを取り戻す『上質な水洗い』

＜キレイナの基本情報＞

メニュー	内容
運営会社	株式会社キレイナ
料金	ワイシャツ￥2,750、スーツ上下￥7,700、ダウンジャケット￥6,600～など
送料	クリーニング料金￥11,000以上で往復送料無料、往復送料￥2,200
納期	2～4週間
保管サービス	有料 ￥2,200／1点
無料サービス	簡易シミ抜き、毛玉取りなど
その他	色褪せの修正も可能
公式サイト	キレイナ

キレイナは、装飾ドレスのメンテナンスを担当していた技術スタッフが中心に構成されています。ハンドメイドやデリケートな1点ものを扱っていたため、丁寧な手仕事に定評があります。

ドライクリーニング表示の衣類でも水洗いで仕上げる高い技術

キレイナでは、ドライクリーニング表示の衣類でもあえて『水洗い』で仕上げます。水洗いをすることで、衣類の仕上がりに違いが生まれるため。

どんな違いが？

衣類ごとにカルテを作成してからクリーニングを行うため、大切な衣類を安心して預けられます。

インポートブランドや装飾の多い、繊細な衣類も水で洗い上げる高い技術は、スーツの水洗いにも最適なクリーニングです。

他店で断られた衣類でもキレイに仕上げてくれる

キレイナでは、他店で断られた衣類でもキレイに仕上げてくれます。

こういった衣類でも、キレイナでは受付けてくれます。

インポートブランドの繊細なスーツや、海外で作られたオーダースーツなども安心して預けられます。

【スーツクリーニング】に関するよくある質問

まとめ｜スーツ水洗いできるクリーニング店探しには『宅配クリーニング』を！

本記事では、クリーニングでスーツの水洗いを利用するポイントを解説してきました。

スーツの多くは、ドライクリーニングで洗われるため汗などの汚れを落としきれないデメリットがあります。

汗よごれをしっかり落とすためには『スーツの水洗い』が大切。

しかし、スーツの水洗いには高い技術や専用の設備が必要なため、クリーニング会社選びは慎重に行わなければなりません。

近くに信頼してスーツの水洗いを任せられるクリーニング店がない人には、宅配クリーニングがオススメ。

自宅から宅配便でスーツを送るだけで、ウェットクリーニングが利用できます。

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